ブラジルのビジネスの難しさ 税金編

2018年5月15日

From 小松
サンパウロのオフィスより

ブラジルは、治安が良ければ、本当にいい国とよく言われる。天候も良い、食事も美味しい、人もフレンドリーで住みやすい、しかし治安が悪いのは、神さまが他の国と平等にするために、悪い人をブラジルに送り込んだという人がいるが、これは、政治で解決できる方法だと思う。

ブラジルのビジネスの難しさは、世界銀行の2018年ビジネス環境調査(http://www.doingbusiness.org/data/exploreeconomies/brazil)によると全世界190カ国の中で125位と世界の中でも有数のビジネス後進国だと思います。その中で、特にランクが悪いのが税金(184位)、起業(176位)、建設許可の取得(170位)が下から数えたほうが早いビジネスのやりくさです。

それ以外にも、カントリーリスクとして政治、経済、インフラ、自然災害があり、また経営上の課題としては、さまざまな許認可関連、外貨規制がある。

今回は税金について書きたいと思います。

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税金について

税金は、ブラジルコストとも言われる種類の多さや、担当者により全く変わる税の考え方、税務に詳しいスタッフを雇うのも非常に、難しい。税金コンサルについても、頻繁に変わる税金の法律にキャッチアップしていくのが困難で、遅れをとっているコンサルもたくさんみてきた。

世界で一番高いと言われるブラジルの税金は全部で56種類あると言われており、私は、ブラジルの徴税システムは世界一進んでいると思います。GDPの約37%は税負担となっています。ちなみに日本は30%未満となっています。一方、使い方は、賄賂でどこへ消えたかわからないといった、幼稚園のお小遣い並だと思っております。しっかり取っていくのであれば、使い方もしっかりしてほしいのが納税者としての意見です。

ブラジルの主な税金を下記に紹介いたします。

ブラジルの税金は大きく、「連邦税」、「州税」、「市税」に区分される。

<連邦税>

法人所得税 IRPJ =法人税

社会負担金 CSLL =法人税

輸入税   II  =関税

工業製品税 IPI  =物品税

社会統合計画負担金 PIS=年金税制負担金

社会保険融資負担金 COFINS=年金税制負担金

<州税>

流通サービス税  ICMS=付加価値税

中小企業新興基金 FMPE=中小企業支援

<市税>

サービス税 ISS=サービス業

関税

基本税率、暫定税率、地域協定譲許税率(ALADI、メルコスール)、協定譲許税率(GATT)、発展途上国間特恵税率の複税制。

〔課税方式〕

従価税を適用

日本への利子送金課税 12.5%(商標権の使用料は25%)

日本への配当送金課税 なし(非課税)

ブラジルの税金の詳細について

https://www.jbic.go.jp/wp-content/uploads/page/2015/08/41010/inv_Brazil06.pdf

税金計算についてはとても複雑で、経理担当者でもきちんと理解している人を探すのは難しいです。

ブラジルでビジネスをする場合は、日本語ができる、英語ができるというだけではなく、ブラジルの税制について精通したスペシャリストの税理士、会計士、弁護士のパートナーを見つけることが重要になってきます。