サバイバル思考術

人材力の強化について、どうしてますか?まずは、じんざいのフレームワークで考えて見ませんか?

サバイバル思考術
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From 佐藤 望 サンパウロのオフィスより

経営課題の一つに人材力が課題になると思います。いい人材がいたら、活用できていないという問題になるし、いないと、仕事がうまく回らないという問題があり、いい人材がいることに越したことはないが、いつも不足していると感じる経営者が多いと思います。

日本では、人生100年時代ということで今までの「学ぶ」→「働く」→「余生を送る」から「学ぶ+働く」が一体となった生活に変わってくると思います。ブラジルでは、小学校→中学校→高校→大学→就職という流れで進む人よりも高校のあと働き、お金をためつつ働きながら夜間の大学に通う人が多いです。
ブラジル式;小学校→中学校→高校→就職→「仕事+大学」→仕事
ブラジルでは、大学卒業と高校卒業では、給与や手当、タイトルまで差があるので、夜間の大学に通いながら、大学を卒業するひとが多いです。これは、刑務所の中でも大学卒と高校卒では、待遇が違うのです。

話を戻して、人材育成と一言でいっても、各会社、ほしい人材は違うと思いますが、じんざいのマトリックスのフレームワークとして、じんざいを4分類に分けてみると、下記のような図になると思います。

  • 人財・・・実績もあり、成長が期待できる人。企業的に欲しがられる人。
  • 人在・・・実績はあるけど、それ以上の成長が見込めない人。
  • 人材・・・実績はないけど成長が期待できる人。普通の人。
  • 人罪・・・実績もないし、成長も期待できない人。企業的にはお荷物。

ほとんどが人材と人在が80%をしめ、のこり人財、人罪が20%に自然と別れると思います。

  • 人財
    人財のセグメントは、スキルが高くてマインドが高いつまり仕事が非常によくできるスキルを身に付けている人です。その上、人間的にとても立派でみんなから信頼され、やる気も信頼も高い。しかも部下や社員の意欲を高めることもできる。

    こういう人を部下に持ったら間違いなく上司も皆ありがたいと思う。だろうこうした人材は仕事を動かし、部門を動かし、リーダーとして会社を動かす原動力になっていく。会社にとっては財産のような存在で、会社を生き残らせるためには重要なリーダー人材である。指導者であり統率者である。

  • 人在

    人在のセグメントはスキルは高く、仕事はできるため、上司から指示や命令を受ければそれを正しく理解して達成する能力を持っている。一つの欠点としては、自分から率先して手を上げ行動することができない。マインド、特に意欲の低いじんざいである。言われるまで動かないただ存在しているだけである。
    人財がリーダーであるのに対して、人在はフォロワーである。指導者に対しての追従者である。人財が仕事を作る人であるのに対し、人在は良い仕事をするのだが、単に仕事をもらう請負人である。そこにはイニシアチブ(率先垂範)が欠けている。指示待ち族である。

  • 人材
    人材のセグメントは、マインドが高くやる気もある。目には光もあり声に張りがある。なぜ人財になれないのかは、スキルや経験が不足しているからである。新入社員や年次が浅い若手社員のイメージと部署が変わって、他の分野ではベテランだが、今の部門では、全く素人というイメージです。
    マインドを高く維持することで、将来的に人財になっていく可能性を秘めている。今日の段階ではその力量は未知数と言う人材は原材料の材を当てている。いわいるビギナーである。
    たとえば全く、違う業種に転職して場合を想定すると、労働力不足から人材で入社したが、人財になるためには、マインドを維持しながら継続的に学習をして、スキルと経験を積む必要がある。

  • 人罪
    人罪のセグメントは、ひと言でいうと会社的に不要な人員のことをいいます。
    マインドも低く、スキルも足りない、信用もできないし、やる気もない。同僚たりを応援するどころか、時に足を引っ張る。
    会社の成長や発展に役立つどころか、存在そのものが会社に対して罪になると言うことで人罪と呼ぶ。
    過去に目立った実績もなく、現在の働きも芳しくない上、将来的な成長も期待できない人、リストラの対象に一番先になってしまうセグメントです。
  • マネジメントの戦略
    マネジメントとしては、まず、自分の会社をこの4つのじんざいのマトリックスのフレームワークにおとして、それぞれに合せた、フォローをしていくことです。

戦略はいたってシンプルです。
人財には目標について合意形成をした上で、いっぱい仕事を任せる。
人在には、モチベーションアップを図りながら、指示を出し続ける。
人材には、スキルトレーニングを図る。
人罪にはモチベーションアップとスキルトレーニンの両方を行う。どんなにやってもらちがあかない時は退職してもらう。

たとえば、人財と言われる人間をヘッドハンティングをして、業界の人脈がノウハウがある人間を採用しても、最初は人財だったが、時間が経過して、新しいことに挑戦しないでいると人在に落ちてしまいます。
また、人在は、昔の実績だけで新しい挑戦をしないでいると、景気のいいときはいいが、景気が悪くなった途端に、人罪に変わってしまう。

社員に競争をさせている会社では、人罪から1割は、解雇し、常に新しい人材を入れている会社があります。それは、人の入れ替えをすることでセグメントごとの内容がかわり、環境の変化により、人在から人財に行く人もいれば、人在から人罪に落ちてしまう人もいます。
まずはリーダーである経営者がまっさきに人財にならなければならない。そのためには極めて卓越したスキルと極めて立派な人間性の社長が自らが人財でなければいけない。中国にはまず「隗より始めよ」と言う言葉がある。今日から何か小さいことからでもいいから始めるとそれは会社の成長につながると思います。


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